コラム

PowerPoint for macでテーマフォントを設定する

risa

本来Windows版であればアプリ上でカスタマイズができるPowerPointのテーマフォント。

mac版ではアプリ上でテーマフォントがカスタマイズできない仕様になっています。

今回ご紹介する手順は、XMLファイルをmac内のフォルダに格納することでPowerPoint for macのテーマフォントを設定する方法です。

10分もあれば設定を完了することができるので、ぜひ試してみてくださいね。

PowerPoint for macでテーマフォントを設定する方法

ここからは実際にxmlファイルを作り、mac内のフォルダに格納し、PowerPointへ反映させるまでを3つのステップで説明します。

一度xmlファイルを作ってmac内に格納してしまえば、作ったファイルをコピーしていろいろなフォントの組み合わせを登録することができます。

PowerPoint for macを使っていて、よく使うフォントの組み合わせがある方には特におすすめです。

和文(日本語)、英文(英語)をそれぞれ個別設定できるのですが、今回は例として、和文にメイリオ、英文にはCentury Gothicを使用するケースで設定してみましょう。

具体的な手順はこちらです。

①macでテキストエディタを開き指定の文章をコピー&ペースト
②XML形式で保存したファイルをmac内フォルダ「Theme Fonts」へ格納
③PowerPoint for mac上でテーマフォントとして反映されたかどうか確認

上記①~③の手順について、ひとつずつ解説します。

テキストエディタに文章をコピー&ペーストする

まずはじめに、mac内のテキスト入力アプリを起動してみましょう。

私は「テキストエディット」を使っています。ご自身の使いやすいアプリでOKです!

テキストエディタを開いたら、下の枠内の文言をコピー&ペーストしてみてください。

<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″ standalone=”yes”?>
<a:fontScheme xmlns:a=”http://schemas.openxmlformats.org/drawingml/2006/main” name=“游ゴシックとArial”>
<a:majorFont><a:latin typeface=”Arial”/><a:ea typeface=”游ゴシック“/><a:cs typeface=””/></a:majorFont>
<a:minorFont><a:latin typeface=”Arial“/><a:ea typeface=”游ゴシック“/><a:cs typeface=””/></a:minorFont>
</a:fontScheme>

コピーした文言をテキストエディタにペーストします

仕組みとしては、

<a:latin typeface=”Arial”/>

「latin typeface(英文)にはArialを指定」

<a:ea typeface=”游ゴシック”/>

「ea typeface(和文)には游ゴシックを指定」

という指示出しをしているイメージです。

上記の「Arial」や「游ゴシック」の箇所に、その都度ご自身が設定したいフォント名を入力すればOKです。

入力ができたら、xml形式でファイルを保存しましょう。

ファイル名は「游ゴシックとArial」など、ご自身がわかりやすい名前にしておくのがおすすめです。

次のステップでは、保存したファイルを「Theme fonts」というフォルダへ移動します。
デスクトップなど、すぐに見つけられる場所に置いておくと安心ですよ。

ファイルをMac内フォルダ「Theme Fonts」へ格納する

先ほど作成したxmlファイルを、mac内のフォルダ「Theme Fonts」内へ格納します。

Theme Fontsフォルダの場所は分かりにくいですが、macのキーボードのショートカットのF4キーを押すと出てくる検索ボックスに「Theme Fonts」と入力すると辿り着くことができますよ!

macでF4キーを押すと、検索窓がでてきます。
「Theme fonts」と入力すると、隠れていたフォルダが検索結果に現れるはず!
フォルダ内に、先ほど作成したxmlファイルを格納します。

PowerPointの画面に反映されたかどうかを確認する

「Theme fonts」へxmlファイルが格納できたら、PowerPoint for macのテーマフォントに反映されたか確認してみましょう。

PowerPointで「表示>マスター>スライドマスター」でスライドマスター設定画面を開きます。

(スライドマスター画面は、Command+Option+Control+1を同時に押し、ショートカットで開くこともできます!)

スライドマスター画面で「フォント」のプルダウンを押すと、現在利用できるテーマフォントが表示されます。

先ほどxmlファイルで設定したフォントの組み合わせが「ユーザー定義」の項目で確認できれば、設定成功です!おつかれさまでした。

xmlファイルで設定したフォントを資料作成の際に使いたい時は、スライドマスター画面を開き、ユーザー定義から選択してみてくださいね。

***

今回は、PowerPoint for macでテーマフォントを設定する方法をご紹介しました。

テーマフォントを設定しておくことで、都度フォントを設定する手間を省けて効率的ですし、一度xmlファイルを設定してしまえばファイルを複製して違うフォントの組み合わせも設定できるので、資料作成をもっと効率的に行うことができますよ。

PowerPoint for macを使っていてテーマフォントの設定にあきらめかけていた方の参考になれば嬉しいです。

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